宮崎 祥一 / ブランドプロデューサー
Honeywell、Experian、Teradata、Avanade、SAS Institute などの国際企業でアナリティクスのビジネス開発に携わった経験を活かし、オーセンティックマーケティングを通じて、価格競争に陥らない強いブランド作りを支援しています。オーセンティックマーケティングは、企業が本質的な価値を顧客に伝え、持続可能な成長を目指すための戦略です。このブログでは、そうした戦略や実践例を詳しく解説しています。
今日の論点
地域の魅力を再発見!
新型コロナウイルス感染症の影響により、旅行業や観光業は大きな痛手を受けてしまいましたが、2023年5月から5類感染症へと移行したことに伴い、今後、徐々に業績も回復していくことが見込まれています。
今回は私どもが提供しているコンサルティングサービスの主軸である「オーセンティックマーケティング(Authentic Marketing)」を、旅行業や観光業に活用する際の手法や注意点などをまとめました。
目次
1.1 旅行業・観光業の課題
1.2 オーセンティックマーケティングの概要
2. オリジナルツアー企画のポイント
2.1 地域の価値を見つける
2.2 顧客に魅力を伝える
2.2 体験価値の提供
3. オリジナルツアーの企画案
3.1 企画案:地域資源を活用
3.2 企画案:ストーリーテリングを活用
3.3 企画案:顧客参加型の体験活動
4. 企画を成功させるための急所
4.1 良いリサーチと地域との連携
4.2 効果的なストーリーテリング
4.3 顧客参加型の活動のアイデア
5. まとめ
5.1 地域の魅力再発見響
5.2 今後の展望
1. 旅行業・観光業の課題とその解決策
1.1 今日の旅行業・観光業の課題とその解決策
旅行業や観光業は現在、多くの課題に直面しています。そのひとつが、競争の激化と旅行市場の多様化です。かつて主流だった一般的なパッケージツアーだけでなく、今ではよりパーソナライズされ、体験価値の高い旅行プランが求められています。
さらに、グローバル化によって多様な文化背景を持つ旅行者が増えていることも大きな課題です。このため、特定の地域や文化に特化した旅行プランだけでは対応しきれず、多文化的な視点で楽しめる旅行プランのニーズが高まっています。
これらの課題を解決する方法の一つとして「オーセンティックマーケティング(Authentic Marketing)」が注目されています。これは、旅行業者が地域の本来の価値や魅力を見つけ出し、それを旅行プランに反映させることで、旅行者が地域の独自の魅力を直接体験できるようにする手法です。
このアプローチにより、旅行業者は市場の多様化に対応したパーソナライズされた旅行プランを提供できるだけでなく、地域の新たな魅力を発見し、それを多文化的な視点で楽しめる旅行プランとして旅行者に届けることが可能になります。
1.2 オーセンティックマーケティング概要とその有用性
「オーセンティックマーケティング(Authentic Marketing)」は、企業が自社の商品やサービスの本質的な価値を、消費者に誠実に伝えるための手法です。ここでは商品やサービスだけでなく、企業のブランドや理念といった総合的な価値が含まれます。オーセンティックマーケティングの核心は、顧客との強い絆を築き、長期的な信頼関係を維持することにあります。
この手法では、情報の透明性と真実性が重要です。企業は顧客に対して誠実であり、公正であることが求められます。消費者は、自分が購入する商品やサービスがどのように作られ、どのような価値があるのかを知りたがっており、企業がその情報を開示することで、消費者は自身の価値観に基づいて選択を行い、より深い理解と共感を得られるようになります。
旅行業や観光業におけるオーセンティックマーケティングは、地域の本質的な魅力や特色を旅行者に伝え、深い理解と感動を提供する手段です。地域の文化、歴史、自然環境などを活かすことで、単なる観光以上に、その土地と深くつながる体験が可能になります。
この結果、旅行者は商品を「購入する」だけでなく、地域そのものとの繋がりを感じ、その価値を共有することができます。企業がこうした信頼関係を築くと、旅行者は自らの体験を口コミで広め、新たな顧客を引き寄せる役割を果たします。このような体験は旅行者にとって非常に魅力的であり、旅行業者にとっても独自の価値提案となって、競争力向上に大きく貢献します。
2. オーセンティックマーケティングを活用したオリジナルツアー企画のポイント
2.1 地域の価値を見つける
地域の魅力を引き立てるオリジナルツアーを企画するためには、まずその地域の本質的な価値を理解することが必要です。そのための第一歩は、徹底的なリサーチと地域コミュニティとの密なコミュニケーションです。
まず、リサーチについてですが、地域特有の歴史、伝統、文化、風景、地元産品などを深掘りし、地域ならではの要素を徹底的に調査します。さらに、地域内の施設、ショップ、レストランなども調査対象に含め、訪れる旅行者に提供できる体験やサービスを洗い出していきます。
次に、地域コミュニティとのコミュニケーションも欠かせません。地域の人々との直接の対話を通じて、彼らの声を直接聞き、地域に対する思いや誇りを知ることが重要です。地元の人々の視点を通して、その地域が持つ真の魅力を理解することができるからです。
こうした情報収集を通じて、旅行業者はその地域が持つ本当の価値を見出し、それを基にしたオリジナルツアーを企画することが可能となります。これは、地域の魅力を最大限に引き出し、旅行者にとって心に残る体験を提供するための基盤となります。
2.2 顧客に魅力を伝える
地域の価値を見つけ、その魅力を発見したら、次のステップはそれを顧客に伝えることです。そのためには、ストーリーテリングとコンテンツマーケティングが重要な役割を果たします。
ストーリーテリングは、地域の歴史や文化、風土といった要素を組み合わせ、一貫性と情緒をもつ物語を作り出す技術です。情報をわかりやすく伝えるだけでなく、記憶に残りやすくする効果もあり、顧客にその地域への深い理解と共感を持たせることができます。これにより、顧客はその地域に愛着を感じ、再訪したいと思うようになります。
一方、コンテンツマーケティングは、この物語を効果的に顧客へ伝える手段です。ウェブサイトやSNS、ブログ、メール、パンフレット、PR活動などを通じて、顧客が簡単にアクセスでき、興味を引く情報を提供します。また、顧客の興味やニーズに合わせて情報をパーソナライズすることで、さらに魅力的なメッセージを届けることが可能になります。
こうしたストーリーテリングとコンテンツマーケティングを組み合わせることで、旅行業者は地域の魅力を効果的に伝え、顧客がその地域を訪れるきっかけを作り出すことができます。
2.3 体験価値の提供
旅行者にとって、地域の魅力はただ見て楽しむだけでなく、直接参加し自ら体験することが非常に重要です。そのためには、顧客参加型の活動とインタラクティブな体験の提供が必要です。
顧客参加型の活動とは、旅行者が積極的に関わり、実際に体験できるアクティビティのことです。地域の工芸品作り、料理教室、伝統的な祭りや儀式への参加など、さまざまな形式で提供できます。このような活動を通じて、旅行者は地域の文化や生活に触れ、旅行の体験価値がより深まります。
一方、インタラクティブな体験は、旅行者の行動によって体験が変化し、新たな発見や学びが得られるものを指します。たとえば、テクノロジーを活用したAR(拡張現実)やVR(仮想現実)を使ったガイドツアーや、地元の人々と直接対話する文化体験などが挙げられます。
こうした顧客参加型の活動とインタラクティブな体験を組み合わせることで、旅行業者は旅行者に地域の魅力を深く理解させ、心に残る体験を提供することができます。これは、旅行者がその地域を再訪したいと感じる重要な要素となります。
3. 価値共感マーケティングを活用したオリジナルツアーの企画案
3.1 企画案:地域資源を活用
まず最初のツアー企画として、「北海道自然体験と海産物グルメツアー」をご提案します。
このツアーは、北海道の豊かな自然と新鮮な海の幸を最大限に楽しめる内容です。はじめに、地元ガイドとともに北海道の大自然を堪能する森林散策を行います。この散策では、北海道独特の植物や動物を観察し、地域の自然環境について学びます。
次に、北海道の湖でカヌーや釣りを体験します。野生動物を観察しながら、自然と一体となる時間を過ごし、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。
ツアーのハイライトは、新鮮な海産物を使用した料理教室です。地元の料理人から、北海道の海の幸を使った郷土料理の作り方を学び、自分たちで作った料理を皆で味わいます。
この「北海道自然体験と海産物グルメツアー」は、北海道の自然と海産物を活かし、旅行者が地元の人々との交流を通じて地域の魅力を深く体験できるよう設計されています。参加者はただ観光するだけでなく、北海道の生活文化を存分に味わい、その魅力にさらに引き込まれるでしょう。
3.2 企画案:ストーリーテリングを活用
次のオリジナルツアーとして、「地元の歴史と文化を巡るストーリーテリングツアー」をご提案します。
このツアーは、地域の歴史や文化的なスポットを訪れ、そこで語られる物語を地元の人々から直接聞くことで、地域の魅力を深く感じられる観光体験です。
まず、ツアー開始前に、参加者には地元の歴史や伝説に関する資料を配布します。この資料には、地元に伝わる伝説や歴史的な出来事が物語として描かれています。ツアーが始まると、物語の舞台となった歴史的な場所を巡り、地元ガイドがその場所の詳細な歴史や文化的背景について語ってくれます。
さらに、地元の伝統工芸や料理を体験できるワークショップも用意しています。ここでは、地元の工芸家や料理人から直接指導を受けながら、作品や料理を自分たちで作り上げることで、地域の文化をより深く体験できます。
この企画の要点は、情報を伝えるだけでなく、その情報を具体的な場所や体験と結びつけることで、参加者の心に響くストーリーテリングにする点です。これにより、地域の魅力がより強く印象に残り、ストーリーテリングが効果的に地域の価値を伝える手段となるのです。
3.3 企画案:顧客参加型の体験活動
3つ目の企画案として、「ハンズオン・コミュニティツアー」をご提案します。
このツアーは、観光客が地元のコミュニティと直接触れ合いながら、地域の文化や伝統を体験できる顧客参加型のツアーです。観光客は単に見て回るだけでなく、地元の人々と一緒にものづくりや活動に参加することで、深い交流と体験が得られます。
具体的には、まず地元の工芸品工房を訪れ、地元の工芸家から直接指導を受けながら、観光客自身が工芸品を作成します。また、地元の料理教室では、地元の人々と一緒に料理を作り、それを皆で分かち合うという体験も楽しめます。
さらに、タイミングが合えば、地元の祭りやイベントにも参加し、地元の人々と共にその文化を楽しむことができます。こうした活動を通じて、観光客は地元の生活に入り込み、地域の文化や伝統を深く理解する機会を得られます。
この「ハンズオン・コミュニティツアー」は、観光客が地域の人々と直接関わることで、地元の生活文化を実体験できる新しい観光スタイルを提供しています。
4. オリジナルツアー企画を成功させるための急所
4.1 良いリサーチと地域との連携
旅行業や観光業で成功を収めるためには、地域の特性を深く理解し、地元と良好な関係を築くことが欠かせません。以下に、そのための効果的なリサーチと連携の方法について解説します。
1. 深いリサーチ
地域の歴史や文化、地理、経済を包括的に理解するには、広範で詳細なリサーチが必要です。地元の文化財や観光地、祭りやイベント、特産品など、その地域ならではの特色を深く掘り下げましょう。また、地元住民の日常や風習、価値観も、魅力的な観光体験の背景となる重要な情報です。
2. 地元との連携
観光事業の成功には、地元の人々や団体との協力が不可欠です。地域住民の協力を得ることで、地域の本質を理解したツアー企画が可能となり、より魅力的な体験を提供できます。地元自治体や商工会、観光協会と連携し、地域全体を巻き込んだ活動を計画することで、ツアーの魅力が一層高まります。
3. 地域資源の活用
地域特有の資源を積極的に活用することで、観光事業は地域色が豊かになり、地元との連携も深まります。たとえば、地元の工芸品作りや料理教室など、地元の特産品や技術を活かした体験プログラムを提供することで、観光客に地域の独自性を強く印象づけることができます。
4. フィードバックと改善
ツアー終了後には、参加者からフィードバックを収集し、それをもとにサービスの改善を行うことが重要です。顧客満足度を高めるだけでなく、地元の人々や関係者からの意見も反映させることで、地域との連携をさらに深めることができます。
これらの取り組みを通じて、地域との強固な連携を築き、観光事業を成功に導くことが可能となります。リサーチによって地域の魅力を発掘し、地域との協力によってその魅力を引き出し、地元資源の活用やフィードバックを通じて、旅行者と地元の双方に価値あるツアーを提供しましょう。
4.2 効果的なストーリーテリングとマーケティング
旅行業や観光業において、ストーリーテリングとマーケティング施策は、顧客との深い結びつきを作り、成功に大きく貢献します。以下にその具体的な方法を解説します。
1. 地域の物語を作る
ストーリーテリングは、観光客との感情的なつながりを生む強力なツールです。地域の歴史や文化、特産品から物語を作り上げ、その物語を通して地域の魅力を伝えましょう。地域の物語があることで、観光客はただ訪れるだけでなく、地域との深いつながりを体験できます。
2. エモーショナルな結びつきを強化する
旅行体験は新しい場所を見るだけでなく、その場所に対する感情的な結びつきを作ることでもあります。感動的なストーリーや美しい写真、映像、心に残る言葉を用いることで、旅行者の心に訴えかけ、思い出深い体験を提供しましょう。
3. 地元の人々を巻き込む
地元の人々がその地域の物語を伝えることで、観光体験はさらにリアルで魅力的になります。地元の人々の声を取り入れ、彼らの日常や価値観を共有することで、観光客は地域により深く親しみを感じるようになります。
4. デジタルマーケティングを活用する
ソーシャルメディア、ブログ、メールマーケティングなどのデジタルツールは、ストーリーテリングを広範囲に届けるために非常に有効です。特に写真や動画などのビジュアルコンテンツは、観光地の魅力を視覚的に訴えるための強力な手段です。
5. フィードバックを活用する
顧客からのフィードバックやレビューは、マーケティング施策を改善するための重要な情報源です。旅行者の体験談や感想を共有し、それをマーケティングの一部に組み込むことで、新しい顧客に対する信頼性と説得力を高めます。
これらの手法を活用することで、地域の魅力を効果的に伝えるストーリーテリングとマーケティング施策が実現可能です。ストーリーテリングを通じて旅行者の心に響くメッセージを届け、デジタルマーケティングを活用することでそのメッセージを幅広い層に発信しましょう。
4.3 顧客参加型の活動のアイデア
旅行業や観光業における顧客参加型の活動は、観光客が地域の文化や自然に直接関わり、忘れられない体験を提供するための重要な手段です。以下に、具体的なアイデアをいくつかご紹介します。
1. ワークショップや体験クラスを開催する
地元の芸術家や職人によるワークショップや体験クラスは、観光客が地域の文化や芸術に触れる絶好の機会です。例えば、伝統的な陶芸体験や、地元食材を使った料理クラス、地域特有の音楽や舞踊のレッスンなどが挙げられます。観光客は新しいスキルを学びながら、地域の文化に対する理解を深められます。
2. 地元の祭りやイベントに参加する
観光客が地元の祭りやイベントに参加することで、地域の文化や習慣を直接体験できます。また、地元の人々と交流することで、地域に対する理解が深まり、特別な結びつきを感じることができます。
3. 地域の環境保護活動に協力する
ビーチの清掃や森林再生プロジェクトなど、地域の環境保護活動に参加することで、観光客は地域に貢献する喜びを感じられます。さらに、地域の自然環境の重要性について理解を深めるきっかけにもなります。
4. 地元産品の生産過程を見学する
地元産品の生産過程を見学することで、その産品に対する理解と評価が高まります。たとえば、地元の酒蔵や農園を訪れて製造過程を見学し、製品の試飲や試食を楽しむことができます。生産者のこだわりに触れることで、地域の特産品に対する理解が一層深まります。
これらのアクティビティを通じて、観光客は地域の文化や自然、産業に積極的に関与し、その価値を肌で感じることができます。観光地をただ訪れるだけでなく、地域との深い絆が生まれ、愛着を深めることができるでしょう。
5. まとめ
5.1 地域の魅力再発見と業界への影響
オーセンティックマーケティングは、地域の魅力を再発見し、旅行業や観光業に多方面で影響を与える力を持っています。
1. 地域の魅力の再発見
オーセンティックマーケティングでは、地元の人々や文化、自然や歴史など、地域の本質的な魅力に焦点を当てます。これにより、観光客はその地域を深く理解し、独自の体験を通じて地域について学ぶことができます。地域の魅力が再発見され、観光地としての価値を最大化する手段となります。
2. 持続可能な観光業の推進
オーセンティックマーケティングは、観光業が地域の文化や環境を保護し、地域社会にポジティブな影響をもたらすことを重視します。これにより、観光客や業界関係者が地域への尊敬と理解を深め、持続可能で責任ある観光の発展を促すことができます。
3. 観光業の経済効果の増大
オーセンティックマーケティングにより、観光客は地域での体験に価値を見出し、対価としてより高い価格を支払う傾向があります。これが観光業の経済効果を高め、地域経済の活性化にもつながります。
4. 観光地ブランディングの強化
オーセンティックマーケティングは、観光地としてのブランド価値を高め、地域が提供する独自の体験と価値を明確にします。これにより観光地の競争力が増し、観光客からの認知度と好意度も向上します。
このように、オーセンティックマーケティングは、地域の魅力の再発見から観光業の持続可能な発展まで、幅広い影響を与えます。こうした視点でオーセンティックマーケティングを導入することで、地域に対する深い理解と敬意を育み、旅行業や観光業が地域社会と共に持続的に成長し、その魅力を長期的に発信していくことが可能です。これは、地域の持続可能性と観光産業の成功を両立させる道筋となるでしょう。
5.2 今後の展望
オーセンティックマーケティングの手法を活用することで、旅行業・観光業は次のステージへと進化することが期待されています。以下に、具体的な展望を示します。
1. デジタル化と地域資源の融合
今後、テクノロジーの進展により、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)を活用した地域体験の提供や、デジタルマーケティングを活用した魅力発信がさらに進化するでしょう。これにより、観光客は実際に訪れる前から地域の魅力を体感でき、旅行先の選択肢が広がります。
2. 持続可能な観光地開発
地域の自然環境や文化資源を尊重し、保護・活用する取り組みは、観光地としての価値を保ちながら持続可能な開発を推進します。地域資源を生かしたエコツーリズムなどがより重要視され、環境に配慮した観光が増えるでしょう。
3. 地域コミュニティとの深い連携
旅行業や観光業と地域コミュニティとの協力は、既存のサービスを発展させ、新しい価値を生み出す大きな可能性を持っています。地域住民が直接関わる体験型ツアーや、地元の物語を生かした魅力発信など、地域と観光業の連携がより深まると考えられます。
こうした展望が見えている今、旅行業・観光業はオーセンティックマーケティングを通じて地域の魅力を再発見し、その価値を世界に発信する重要な役割を担っています。これらの展望が実現するよう、積極的な取り組みが求められています。