
宮崎 祥一 | Shoichi Miyazaki
Honeywell、Experian、Teradata、Avanade、SAS Institute などの国際企業において、ビジネス開発を担当。
現在、株式会社アルファブランディング 代表。

今日の論点
SNSマーケティングの重要性と企業の悩み
SNSマーケティングって、本当に効果があるの? 企業の投稿を頑張っても、思ったように拡散されないし、いいねも増えない…。そんな悩みを抱えている企業は多いですよね。
実際、多くの企業がSNSを活用しようとしていますが、企業アカウントの投稿は、クーポンでなければ、ほぼ間違いなくスルー。でも、その一方で、個人の投稿や口コミが爆発的に広がることもあります。なぜこんなに違いが出るのでしょうか?
この記事では、 「なぜ企業のSNS投稿はスルーされるのか?」 を深掘りし、 「どうすれば顧客が自然に拡散してくれるのか?」 を考えていきます。
SNSマーケティングを成功させるには、「企業が投稿する」のではなく、「顧客が投稿したくなる」仕組みを作ることが重要です。成功事例として GoProのユーザー投稿戦略 を紹介しながら、実践的な解決策を解説していきます。
それでは、SNSマーケティングの本質を一緒に探っていきましょう!
目次
1-1. 課題:企業のSNS投稿はなぜ見られないのか?
1-2. 背景:SNSマーケティングが重視される理由
1-3. 用語解説:エンゲージメント、オーガニックリーチとは?
2. 課題の構造
2-1. 企業投稿がスルーされる根本的な構造
2-2. 興味を持ってもらえない4つの理由
3. 成功事例:GoProのユーザー投稿戦略
3-1. 戦略:ユーザー投稿をブランドの中心に
3-2. 成果:GoProのブランド力向上とSNSでの爆発的な拡散
3-3. GoProの成功要因:企業の「投稿」ではなくユーザーの「投稿」を促進
4. 顧客が投稿したくなる仕組みを作る
4-1. ユーザーが「投稿したくなる理由」を作る
4-2. 投稿しやすいコンテンツの「型」を用意する
4-3. 「拡散のお願い」ではなく「自然な流れ」
5. まとめ
5-1. 企業SNSの活用ポイントと今後の展望
1. 課題と背景
1-1. 課題:企業のSNS投稿はなぜ見られないのか?
多くの企業がSNSを活用し、自社の商品やサービスをアピールしようとしています。しかし、 「せっかく投稿したのに、全然反応がない…」 という悩みを抱えている企業は少なくありません。
その主な理由は、 企業の投稿が「広告」として認識されやすい からです。SNSユーザーは日常的に大量の情報にさらされており、その中で 「売り込み感の強い投稿」 は無意識のうちにスルーされる傾向があります。
たとえば、以下のような企業投稿はよく見かけますが、どれも拡散されにくい特徴を持っています。
- 一方的な宣伝:「新商品発売!今すぐチェック!」
- フォロワーとの対話がない:投稿後にコメントがついても、企業側がリアクションをしない
- 情報が一方的:企業の視点ばかりで、顧客の関心を引くストーリーがない
特に 「興味を引く仕掛けがない投稿」 は、SNSのフィードの中に埋もれてしまいます。企業がどれだけ真剣にSNSを運用していても、 ユーザーにとって価値がないと判断されれば、見られることすらない のです。
では、なぜSNSマーケティングがこれほど重要視されるのか? 次のセクションで、その背景を解説します。
1-2. 背景:SNSマーケティングが重視される理由
近年、SNSマーケティングの重要性が急速に高まっています。その背景には、 消費者の購買行動の変化 と 広告環境の変化 という2つの大きな要因があります。
1. 消費者の購買行動の変化
かつてはテレビCMや雑誌広告が購買行動に大きな影響を与えていました。しかし、スマートフォンが普及し、SNSが日常生活の一部になるにつれて、消費者の情報収集の方法が変化しました。
- 口コミやレビューを重視し、公式サイトよりも実際に使った人の投稿を参考にする。
- 企業の発信よりも身近な人の意見を信用し、企業アカウントの宣伝より友人のSNS投稿を信頼する。
- 情報の受け取り方が受動的から能動的へと変化し、興味のある投稿だけを選んで見る。
このように、 企業の一方的な広告ではなく、ユーザー同士の情報共有が影響力を持つ時代 になっています。
2. 広告環境の変化
従来のデジタル広告は、ターゲティング機能を活用することで高い効果を発揮していました。しかし、最近では 広告の効果が低下する傾向 にあります。
- SNSのアルゴリズムが「広告よりもユーザー投稿を優先」するようになった
- 広告ブロッカーの普及により、オンライン広告が見られにくくなった
- 消費者が「広告疲れ」を起こし、企業の宣伝を避ける傾向が強まった
つまり、 「企業が発信する情報を押し付ける時代」から「顧客が自然にシェアしたくなる時代」へと変化 しているのです。
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この流れの中で、 「企業が投稿する」のではなく「顧客が投稿したくなる」仕組みを作る ことが、SNSマーケティングにおける最重要戦略となっています。
次のセクションでは、SNSマーケティングを理解するために必要な基本用語を整理していきます。
1-3. 用語解説:エンゲージメント、オーガニックリーチとは?
SNSマーケティングを理解する上で重要な概念に 「エンゲージメント」 と 「オーガニックリーチ」 があります。これらの指標を正しく理解することで、企業のSNS運用の課題を明確にし、より効果的な戦略を立てることができます。
エンゲージメント(Engagement)
エンゲージメントとは、ユーザーが投稿に対してどれだけ関心を持ち、反応したかを示す指標 です。具体的には、以下のようなアクションが含まれます。
- 「いいね」や「お気に入り」(投稿に対するポジティブな評価)
- コメント(投稿内容に対する意見や感想)
- シェア・リツイート(投稿を他のユーザーに拡散する行動)
- クリック(投稿内のリンクや画像をクリックする行動)
エンゲージメントが高い投稿ほど、SNSのアルゴリズムに優遇され より多くのユーザーのタイムラインに表示される ため、拡散効果が期待できます。企業のSNS運用では、単に投稿するだけでなく、 エンゲージメントを高める工夫 が求められます。
オーガニックリーチ(Organic Reach)
オーガニックリーチとは、広告費をかけずに投稿がどれだけのユーザーに自然に届いたかを示す指標 です。
SNSプラットフォームは、企業アカウントの投稿よりも ユーザー同士の投稿 を優先的に表示する傾向があります。そのため、 企業の投稿はオーガニックリーチが低くなりがち です。
オーガニックリーチを高めるには、以下のような工夫が必要です。
- ユーザーが「シェアしたくなる」コンテンツを作る(役立つ情報・共感できるストーリー)
- ハッシュタグを活用する(適切なキーワードで検索されやすくする)
- エンゲージメントを意識する(コメントを促し、対話を生む投稿を意識する)
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エンゲージメントとオーガニックリーチは、企業のSNSマーケティング成功のカギを握る重要な指標です。 「企業が発信する情報」ではなく、「ユーザーが自然に拡散したくなる仕掛け」 を作ることが、SNS戦略を成功させるポイントになります。
次のセクションでは、企業の投稿がスルーされる根本的な理由について詳しく解説します。
2. 課題の構造
2-1. 企業投稿がスルーされる根本的な構造
顧客自身が体験を投稿すると、共感を生みやすく、SNS上で自然に拡散されます。友人やフォロワーの投稿は信頼されやすく、「自分も試してみたい」という感情を引き出しやすいため、情報が次々とシェアされていきます。特に、写真や動画を交えたリアルな体験談は、多くの人の興味を引き、拡散のスピードも速くなります。
一方で、企業アカウントが商品情報を投稿しても、多くのユーザーは関心を示さず、スルーされてしまう傾向があります。企業の宣伝は「売り込み」と捉えられやすく、たとえ魅力的な商品であっても、ユーザーは積極的に拡散しようとは思いません。その結果、せっかくの情報発信も十分に届かず、マーケティング効果が限定的になってしまいます。
この違いは、企業の宣伝よりも、実際の利用者のリアルな声が信頼されやすいことを示しています。企業がSNSを活用する際は、単に情報を発信するのではなく、顧客が自発的に共有したくなる仕組みを作ることが重要になります。
2-2. 興味を持ってもらえない4つの理由
企業のSNS投稿がスルーされる最大の理由は、 「ユーザーが興味を持てないから」 です。多くの企業がSNSを運用し、定期的に投稿を行っていますが、以下のような理由でユーザーの関心を引くことができていません。
1. 広告として認識され、避けられる
企業アカウントの投稿は、ユーザーにとって 「広告っぽい」 と感じられやすく、無意識のうちにスルーされがちです。たとえば、以下のような投稿は典型的な例です。
- 「新商品発売!今すぐチェック!」
- 「期間限定セール実施中!」
- 「◯◯業界No.1の実績!」
企業にとっては重要な情報でも、ユーザーにとっては 「売り込み」 としか映らず、興味を持たれにくいのが現実です。
2. ユーザーにとって「関係のない情報」
企業が投稿する内容が、 ユーザーにとって価値がない、もしくは興味がない情報 である場合、その投稿はスルーされます。SNSでは、以下のような投稿は反応が得にくい傾向があります。
- 一方的な会社のPRや商品情報(ユーザーの課題や悩みに直接関係しない)
- ストーリー性のない投稿(感情を動かさないため、記憶に残らない)
- ユーザーの視点ではなく、企業視点の発信(共感を得られにくい)
SNSは ユーザーの「共感」や「関心」がエンゲージメントを生む場 です。企業の視点だけで作られた投稿は、たとえ有益な情報であっても、ユーザーの心には届きません。
3. 企業アカウントの投稿はアルゴリズム的に不利
SNSのアルゴリズムは 「ユーザー同士の会話やリアルな交流を優先する」 仕組みになっています。そのため、 企業の公式アカウントの投稿は、そもそも多くの人のタイムラインに表示されにくい という問題があります。
特に、FacebookやInstagramでは オーガニックリーチ(広告を使わない自然な投稿のリーチ)が年々低下 しており、企業アカウントの投稿が表示される機会が減っています。
- Facebookの平均オーガニックリーチは、フォロワーの5%以下(投稿してもほとんどのフォロワーには届かない)
- エンゲージメントが低い投稿は、さらに表示回数が減る(悪循環に陥る)
このようなアルゴリズムの影響により、 企業の投稿はスルーされるだけでなく、最初から表示される機会すら少ない のが現状です。
4. ユーザー主体のSNS文化とのミスマッチ
SNSは、もともと 「個人が自由に発信する場」 として発展しました。そのため、企業が 「公式アカウント」 として投稿を続けても、ユーザーが興味を示しにくい傾向があります。
一方で、個人の口コミや体験談は、多くの共感を呼び、自然と拡散されやすい特徴があります。たとえば…
- 企業が「新商品発売!」と投稿 → 反応が少ない
- ユーザーが「この新商品、めちゃくちゃ便利だった!」と投稿 → 友人が「いいね!」を押し、コメントが増えて拡散
この違いが、 「企業の投稿はスルーされるのに、個人の投稿は拡散される」 現象を生み出しています。
企業のSNS投稿がスルーされるのは、 「広告として避けられる」「ユーザーの関心を引けない」「アルゴリズム的に不利」「SNSの文化と合っていない」 という4つの理由があるからです。
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では、どうすれば 「企業が投稿する」のではなく「ユーザーが自発的に投稿したくなる」環境を作れるのか?
次のセクションでは、その成功事例として GoProのユーザー投稿戦略 を紹介します。
3. 成功事例:GoProのユーザー投稿戦略
3-1. 戦略:ユーザー投稿をブランドの中心に
企業のSNS投稿はスルーされやすい一方で、ユーザー自身が発信するコンテンツは自然に拡散される傾向があります。この特性を最大限に活かし、SNSマーケティングで成功を収めたのが GoPro です。
GoProは、アメリカ・カリフォルニア州に本社を置くアクションカメラメーカーで、高品質な防水・耐衝撃カメラを提供しています。アウトドアやスポーツ向けのウェアラブルカメラで市場をリードし、動画編集ソフトやクラウドサービスも展開しています。
GoProは、大規模な広告投資ではなく、「ユーザーが自ら投稿したくなる仕組みを作る」 ことで、SNS上でのブランド拡散に成功しました。
そのマーケティング戦略の核となるのが、ユーザー投稿(UGC:User-Generated Content)の活用 です。企業アカウントが一方的に情報を発信するのではなく、「GoProを使えば、こんなすごい映像が撮れる!」 という体験をユーザー自身にSNSで共有してもらうことを狙いました。
具体的な施策は以下のとおりです。
1. ユーザーの映像を公式アカウントで紹介
GoProは、自社のSNSアカウントで 「ユーザーが撮影した映像を厳選して紹介」 しています。
- 企業の宣伝ではなく、リアルなユーザーの体験をシェア
- 「自分の動画がGoProの公式アカウントに取り上げられるかも」という期待感を醸成
- 投稿するモチベーションが高まり、UGCが増える好循環を生む
2. #GoProAwards でユーザー参加型キャンペーンを展開
GoProは 「#GoProAwards」 というハッシュタグキャンペーンを実施し、ユーザーに撮影映像を投稿してもらう仕組みを作りました。
- 優秀な映像を撮影したユーザーには賞金を提供
- 公式サイトやSNSで受賞作品を大々的に紹介
- プロではなく一般ユーザーが投稿しやすい環境を構築
これにより、 「GoProで最高の映像を撮り、それをSNSに投稿することがステータスになる」 という文化を形成しました。
3. 製品の価値を「体験」として伝える
GoProは、カメラのスペックや機能を前面に押し出すのではなく、 「GoProを使えば、こんなに迫力のある映像が撮れる!」 という体験価値をアピールしました。
例えば、公式アカウントでは次のようなコンテンツが拡散されています。
- サーファーが大波の中で撮影した迫力ある映像
- スカイダイビングの空撮映像
- 極限のアウトドア環境での美しい風景撮影
これらのコンテンツは、 企業が宣伝するよりも、ユーザー自身が「自分もこんな映像を撮りたい!」と感じるきっかけ になり、投稿の拡散を後押ししました。
3-2. 成果:GoProのブランド力向上とSNSでの爆発的な拡散
GoProのユーザー投稿戦略は、以下のような大きな成果を生みました。
1. 圧倒的なSNSエンゲージメントの獲得
GoProの公式Instagramは 2,000万以上のフォロワー を獲得し、投稿ごとのエンゲージメント(いいね・コメントなど)も非常に高い水準を維持しています。
2. YouTubeの登録者数も数百万規模
公式YouTubeチャンネルには、ユーザーが撮影した映像が多数アップされており、多くの動画が 数百万回再生 されています。
3. 広告費を抑えつつ、ブランドの拡散に成功
企業が広告を大量に出すのではなく、 ユーザーが自発的にGoProを宣伝してくれる ため、マーケティングコストを抑えながらブランドの知名度を向上させました。
4. 製品購入の動機付けに成功
「GoProを買えば、自分もこんな映像が撮れる」という期待が、購入の強い動機となり、売上の拡大につながりました。
3-3. GoProの成功要因:企業の「投稿」ではなくユーザーの「投稿」を促進
GoProのSNS戦略が成功した最大の理由は、 「企業が発信する」のではなく、「ユーザーが発信したくなる仕組み」を作ったこと にあります。
- 企業投稿に頼らず、ユーザーが自発的に拡散する流れを作った
- SNSのアルゴリズムに適応し、オーガニックリーチを最大化
- 「GoProを使えば最高の映像が撮れる!」という価値をストーリーで伝えた
このように、 「企業が語る」のではなく、「顧客が語りたくなる」環境を作ることが、SNSマーケティングの本質 なのです。
GoProの成功事例は、 「企業が発信するのではなく、ユーザーが自発的に発信したくなる仕組みを作ること」がSNSマーケティングの鍵 であることを示しています。
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では、 企業はどのようにして「顧客が投稿したくなる仕組み」を作ればよいのか?
次のセクションでは、その具体的な解決策を解説します。
4. 解決策:顧客が投稿したくなる仕組みを作る
4-1. ユーザーが「投稿したくなる理由」を作る
ユーザーがSNSに投稿するのは、「発信することで得られるメリットがある」からです。企業側は、この心理を理解し、ユーザーが自然に投稿したくなる仕組みを作る必要があります。
1. 特別な体験を提供する
「思わずシェアしたくなる体験」を用意すると、自然とSNS投稿が増えます。
- スターバックスのカスタムドリンク → 自分だけのオリジナルドリンクを作れる
- 高級レストランのフォトジェニックな料理 → 視覚的に映えるため投稿されやすい
📌 ポイント:「この体験をみんなに見せたい!」と思える要素を加えること
2. ユーザー投稿を企業が積極的に紹介する
企業の公式アカウントで ユーザーが投稿したコンテンツを紹介 すると、投稿のモチベーションが高まります。
- GoProの#GoProAwards → ユーザーの優秀な映像を公式アカウントでシェア
- コスメブランドの「#私のメイク術」投稿キャンペーン → 企業が優れた投稿をピックアップして拡散
📌 ポイント:「企業に取り上げてもらえるかも!」という期待感を生み出す
3. SNS投稿を促すキャンペーンを実施する
投稿する動機を生むために、インセンティブを設けるのも効果的です。
- 「#この店の推しメニュー」投稿で割引クーポンを提供
- 「#私のコーデ」投稿キャンペーンでプレゼント企画を実施
📌 ポイント:投稿のハードルを下げ、気軽に参加できる仕組みを作る
4-2. 投稿しやすいコンテンツの「型」を用意する
ユーザーは「何を投稿すればいいかわからない」と感じると、投稿をためらいます。そのため、 投稿しやすいテンプレートを用意 すると、自然と投稿数が増えます。
1. ハッシュタグの統一
企業が専用ハッシュタグを設定すると、投稿の一体感が生まれます。
- GoProの「#GoProAwards」
- 無印良品の「#わたしの無印」
- ナイキの「#JustDoIt」
📌 ポイント:ハッシュタグを活用して、投稿の拡散力を高める
2. 投稿のフォーマットを決める
定型フォーマットを作成し、数人のインフルエンサーに実際に投稿してもらいます。先にお手本を示すことで、一般ユーザーも同じ形式で投稿しやすくなります。
- 「○○を使ってみた!」というレビュー形式
- 「ビフォー・アフター」写真の投稿形式
- 「今日の○○(商品名)」のような定番投稿
📌 ポイント:インフルエンサーの投稿を通じて、ユーザーが「こういう形で投稿すればいい」と分かるようにする
3. SNS映えする商品・サービスを設計する
SNSで話題になるには、そもそも 「投稿したくなる要素」 を商品やサービスに組み込むことが重要です。
- スターバックスのフラペチーノ → 見た目がユニークで投稿されやすい
- 特大ハンバーガーやカラフルなスイーツ → 「すごい!」と拡散される
📌 ポイント:「見せたくなる」「話題になる」要素を加える
4-3. 「拡散のお願い」ではなく「自然な流れ」
ユーザーがSNSで投稿するのは、「投稿しなきゃいけないから」ではなく、「投稿したいから」です。そのため、企業が 「この投稿をシェアしてください!」とお願いするのではなく、ユーザーが自然と発信したくなる流れを作ることが重要 になります。
❌ 悪い例:企業が直接お願いする
- 「この投稿にコメントしてください!」
- 「この商品の写真を投稿してください!」
→ ユーザーにとって魅力がなく、義務感が生まれる
✅ 良い例:ユーザーが自然に投稿したくなる仕掛けを作る
- 「このカフェのスイーツ、かわいすぎて写真撮っちゃった!」
- 「この新作コスメ、めちゃくちゃ良い感じ!」
→ 企業がお願いしなくても、ユーザーが「みんなに見せたい!」と思えば、自然に拡散される
📌 ポイント:「企業のために投稿してもらう」のではなく、「ユーザーが発信したくなる体験」を作る
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企業のSNS投稿がスルーされる一方で、 ユーザーの投稿は自然に拡散される という特性を活かし、 「ユーザーが投稿したくなる仕組み」 を作ることが重要です。
- ユーザーに投稿する理由を与える(特別な体験・特典・紹介される期待感)
- 投稿しやすいフォーマットを用意する(ハッシュタグ・テンプレート・SNS映えする商品)
- 企業が直接お願いするのではなく、自然に拡散される仕組みを作る
このようなアプローチを取ることで、 企業が発信するのではなく、ユーザーが発信する流れを作り、SNSマーケティングを成功に導く ことができます。
5. まとめ
5-1. 企業SNSの活用ポイントと今後の展望
企業がSNSを活用するには、 「発信」ではなく「エンゲージメント」を重視すること が重要です。そのために、以下の3つのポイントを意識する必要があります。
1. 双方向のコミュニケーションを強化する
- ユーザーのコメントに返信し、対話を生む
- アンケートや質問を活用し、参加型の投稿を増やす
2. SNSごとの特性を活かす
- Instagramはビジュアル、X(Twitter)は拡散力、TikTokは動画コンテンツが強み
- ターゲット層に適したSNSで戦略を組み立てる
3. ユーザー投稿(UGC)を活用する
- ユーザーの投稿を企業アカウントで紹介し、投稿を促す
- 口コミやレビューを活かし、信頼性を高める
今後のSNSマーケティングでは、 企業の発信よりも「ユーザーの共感と信頼」を得ることが成功のカギ になります。
📝 SNSって、どんだけ種類あるんやろか・・・
- 総合型:Facebook、X(Twitter)、Instagram、Threads、Mastodon、Bluesky、mixi
- 動画:YouTube、TikTok、Snapchat、Twitch、Vimeo
- ビジネス:LinkedIn、Wantedly
- アート:Pinterest、Behance、DeviantArt、Dribbble、note
- メッセージ:LINE、Clubhouse、Spotify、755
・・・ちょっと多すぎ😖
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